騒がしかった

特に大きな音が鳴っていたり、誰かが騒いでいたわけではなかった
しかし、目の前にいつものように存在し続ける出力装置は
めまぐるしく変化する世界を映していた

4月1日木曜日 0:00
その時はやってきた

その日は、人を欺く日でも、冗談で笑顔を作る日でも無い
皆が己のすべてを尽くし
誰よりも素晴らしい表現をし
全ての人々にその名を知らしめる

その様は、まるで

競争であった

エイプリルフール
その日は「嘘をつく日」として知られているが
ネットに生きる人々にとってはひとつのお祭りだっ た
もちろん私もその祭りの参加者で、0時を過ぎたあたりから、妙な高揚感にあった
いつもと、同じように見えるタイムラインが今だけは明らかに翔けている
それが伝わってきたらもう、私の手は止まらなかった
企業が輩出する優良なサイトから自信もネタにされている友人のサイトまで
タイムラインSNS匿名掲示板
とにかく、祭りを楽しんだのであった

そうして朝を迎え、私は眠りに落ちた

      

      

午後

目が覚めてエイプリルフールの新しい情報を収集し
時間になると食事をとりシャワーを浴び、着替えて 職場へと向かった
この時の私に「新年度だから気を引き締める」という考えは消失していた

到着すると入り口に女の子がいた
話しかけると、彼女は今日から通う新しい仲間のようだ

中に入り、私は自分の仕事を確認した
新年度と言うこともあり、必要な書類やら新しい様式やら何かと忙しかった
それが一段落すると次の仕事が待っていた
その内容はさっきの彼女を指導すると言うものだった
彼女は明るい性格で、教えているこちらも楽しくなってしまう
そんな楽しい勤務時間を私は過ごしたのであった

その後、いつもと様式も代わり、複雑で面倒な書類仕事をしながら
私は、さっきの事を考え思ったのだ

「つまらない仕事も、今年度もやっていけそうだ」と

   

 

      

※エイプリルフール更新のため、この日記にはいくつもの嘘が含まれています

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