「iPhoneって何がすごいの?」
私がある知人と食事に言ったときに聞かれたことだ
iPhoneにはたくさんの魅力があるだろう
様々なイノベーションを実現するアプリケーションや
進化し続けるハードウェアとOS
その魅力は語り尽せないだろう
その時私はこう答えた
「iPhoneって言葉がすごいんだとおもいますよww」
iPhoneの魅力はこれしかないと思った
技術的なことを考えれば、GPSも3軸加速度センサー も静電容量方式マルチタッチパネルも
同じような 技術の製品はいくらでもあるし、それを上回るものもある
アプリケーションにしても、ガラケーと呼ばれる普通の携帯電話よりは自由度が高いかもしれないが
MirosoftのWindowsMobileやGoogleのAndroid よりは不自由だろう
しかし、iPhoneはそれらよりも遥かに多くのアプリケーションが開発されている
なぜ、企業がここまでiPhoneに注目するかというとやはり「iPhone」という言葉に注目しているからだろう
今やiPhoneとは誰でも知っている言葉
iPhoneがどういう物なのか理解していなくても「それが欲しい!」と思う人は多いはず
「iPhone欲しいんよ!だってiPhone持っているだけで自慢できるじゃん!
例えばさ、「ケータイ何使ってる?」って聞かれたときに「ん?iPhoneだけど」って言えるじゃん!」
と言ってiPhoneを契約した知り合いもいた(←冗談ではなく本当にいたwww「ケータイ何使ってる?」なんて聞く人いねえよwwwww)
それだけ人々を引きつけたからiPhoneは売れたのだろう
そして、そこに人々が集まったから企業はそこにビジネスチャンスを感じたのだろう
という話を飲みながらしたのであった
それからしばらくして思ったことが「世間はバズワードに弱い」ということだ
バズワードとは 専門用語っぽい流行り言葉のことだ
スマートフォン自体はずいぶん前からあったのにそれより遥かに劣る
iPhoneは売れた
違法ダウンロードについては対して話題にならなかったのに
違法でもないマジコンはニュースになった
集中処理システムと分散処理システムという言葉はパソコン検定の問題になるくらい
パソコン普及初期からあったのに「クラウド」という言葉で最近話題になった
ユービキタスコンピューティングの考え方は1980年代からあったのに、2000年代になって
「ユビキタス」という言葉でCMされてものすごい新技術のように扱われた
Web2.0という言葉が一時期流行ったが、そのようなサービスは今でもそうは呼ばれていないし
それに当てはまるサービスは、それ以前からあった
世間は「バズワード」に弱い
とくにITの分野ではその現象がよく起きるようにも思われる
このバズワードによって世間は動かされ、時には騙され、そこに人が集まる
そして人が集まるとそれはビジネスチャンスになる
例えば、従来からオンラインストレージサービスをしている会社が
「新クラウドストレージサービス」と新聞で広告を出せば
流行に敏感なビジネスパーソンは「あの会社は新しい技術に強いんだなぁ」と思う
この用に、バズワードが世の中を動かすのである
そして、ビジネスで成功するということは、バズワードを創りだすことに成功するということなのではないかと思う
まぁこのバズワード戦略は政治の世界だとよく使われているんだけどねぇ
ねじれ国会とか、バラマキ政策とか、事業仕分けとか
コピーライターとか尊敬するわ